国土交通省 NETIS 登録商品 OK-170002-VR 土壌侵食防止技術「BSC 工法」土壌藻類で表面侵食防止
 植生侵入促進を図る「BSC 工法」

BSC工法とは?

バイオロジカル・ソイルクラスト(Biological Soil Crust:BSC)とは、糸状菌類、土壌藻類、地衣類および苔などが地表面の土粒子や土塊を絡めて形成するシート状の土壌微生物のコロニーのことです。
BSCは植生遷移の最初に見られる自然現象ですが、表面侵食を防止する効果を有します。BSCを早期形成させることで、自然現象を活用した侵食対策になり、自然侵入による植生形成を促進します。

注:地域生態系の保全に配慮したのり面緑化工の手引き(国総研資料第722号、平成25年1月)より作成
※BSCを形成する土壌藻類等は植生遷移の初期に侵入するパイオニア

BSC工法の4つの特徴

  • 1

    簡単で法面整形なしでも施工可能

    一般的な種子吹付工における緑化用種子を、土壌藻類資材(BSC-1)に帰るだけで、施工に伴う改変も少ない技術です。従来のシート・マット型や基材吹付型の自然植生侵入工等と違って、法面整形工なしでも施工可能です。

  • 2

    周辺環境に応じた植生遷移を促進

    BSCにより侵食が防止され、周辺から飛来する種子等が活着しやすくなり、植生遷移がより早くスタートします。周辺の植生や土壌環境、気候条件に応じた自然な植生形成を促進します。

  • 3

    在来種等への環境影響を回避

    日本を含め世界中に存在し、BSCを形成している土壌藻類を利用しており、どこでも在来種となります。また、雌雄が無く、無性生殖で増えるため、遺伝子攪乱等の心配もありません。

  • 4

    リルからの侵食の拡大を防止

    従来の被覆対策の場合、流水が集まるリル部(筋)から資材が剥離・流失して侵食が拡大していきますが、本工法の場合、水が流れるリル部(凹部)にBSCがよく発達して侵食を抑えるため、リル部の拡大を防止します。